こんばんは、こゆきです。
午前中からこのツイートで皆様をお騒がせしておりました。
ああ。私が書いた記事が他の人の記名記事になってるのを見るとへこみますね……。こういう形の外注だったんだ……。自分の名前がでない記事のほうが圧倒的に多いけど、他人の名前になるって初めての体験だなあ。ただただ悲しい。
— ライターこゆき (@katudondaisuki1) November 18, 2020
今回はこの事件について。事件とは大げさなと思うかもしれませんが、私にとっては事件でした。
ことの顛末
詳しくはいえませんが、簡単にまとめると、私がとある人物に依頼されて書いた記事がその人物の記名記事としてメディアに掲載されていたんです。しかも、それはテストライティングでもあった。
つまりその人物は、「他人に書かせた記事でテストライティングを通過していた」ということになります。ただ、私が書いたままがのっていた訳ではありません。誤字脱字はないように気を付けましたが、見逃したものがあったと思います。
私が、メディアさんとの打ち合わせに参加したわけではないので記事の意図からそれている内容もあったかもしれません。でも、大筋は私が書いたものであったと思います。他人の記名記事をゴーストすることはこの業界、無いわけではありません。
たとえば、書籍であれば著者さんに取材をしてライターがまとめることがあります。専門家の代わりに記事を書くこともあります。しかし、いずれもメディアや出版社、編集さん、専門家さん、ライターのすべてが了解した上でやっていることです。もちろん、丁寧に隅々まで監修、編集されますので質・内容は担保されます。
しかしながら、今回は少なくとも私は記名記事であるとは知りませんでした。Web、紙、問わず記名記事はライターにとって大切なものです。
記名記事ってライターにとっては名刺になり得るものなんですよね。無記名記事は、実績として提示できないから。
著名な方、お忙しい専門家の代わりに書いて、しっかり丁寧に監修、編集をしてもらうことはあります。それはいい。
全員が了解していることです。本の仕事はそういう感じ。
— ライターこゆき (@katudondaisuki1) November 18, 2020
でも、コラムの記名記事は違う。
それが執筆者の実績になるんです。
そうとは知らずに書いたコラムが、他の人の実績として公開されるのは悔しいというか悲しいというか。
驚くことに、同じ体験をされているライターさんも多数いらっしゃる様子。
法的問題というより倫理感……。— ライターこゆき (@katudondaisuki1) November 18, 2020
このツイートに書いたとおり、記名記事は名刺なんです。大きなメディアで書ければそれだけで、新たなクライアントさんに営業しやすくなるんです。
それを、他人に書かせているというのは言語道断。久しぶりにあの記事どうなったのかなと思って見に行ったら、その人物の名前になっていて青天の霹靂&大ショックですよ。ああ、私があんなに頑張ってあちこち調べて書いた記事が、他の人の記名記事になってたんですから。
いいんです、無記名記事なら。そっとどなたかのお役に立てる記事であったはず。でも、他人の実績になるなんて……。びっくりしすぎて悲しくなったり腹が立ったり。
それから、「クライアントさんは本当に知っているの?」と勘ぐってしまいます。どこの世界に、「テストライティングを外注しますが大丈夫でしょうか?」と聞いて、許してくれるメディアがあるのでしょうか。
私も悪い&初心者さん気を付けて
ただね、私に落ち度が無いわけじゃないんですよ。
どういう経緯で外注することになったのか、クライアントさんの許可は得ているのか、そして記名記事になるのか、などを細かく聞いておくべきでした。
相手が信用できる人物かどうかをもっと前の段階で見極めておくべきだった。その人物は、ライター仲間では黒い噂があることも今回初めて知りました。
初心者ライターさんを食い物にしているとかいないとか。
え?私の経験年数?8年ですよ。あははは。
8年の私が疑わなかったんですから、初心者さんたちは余計に注意が必要です。
右も左も分からないときに、優しく声をかけてきて案件をふってくる人がいるかもしれません。
仕事がないから安くても請けたくなりますよね。私も始めたばかりの頃は、安い仕事をがんがん請けていました。でも、本当に気を付けて。見極めは難しいですが、スキル泥棒をされているかもしれません。あなたのスキルが他人の名刺となって営業に使われているかもしれないんです。
外注記事を請けるときは、「クライアントさんの了承を得ているのか」、そして「どういった形態で記事が掲載されるのか」を確認しておきましょうね。聞きにくいかもだけど。最後まで読んでいただきありがとうございました!