ライターって誰でもなれる。
間違っていません。パソコンがなくたって、日本語さえ書ければ誰でもなれる。
だからこそなった後のキャリアに悩む。
Webだけでいいのか。
紙のライターってなんかかっこいい。
取材ライターは単価がいいの?
私も常に考えています。このままでいい? みんなみたいにディレクションや編集に手を広げたほうがいい? どんどん営業すべき? って。
会社に勤めていたら、将来の姿って見通しやすいと思うんです。私が勤めていた損保一般職なら、まずは職場内でリーダーになって、その次は地域内のリーダーになって指導者として……などと先が見通せます。
フリーは自分でその道を探らなければならないから、辛くもあり楽しくもあり。
私もいろいろと悩んでいましたが、最近思い描いているのは、紙・Web問わずブックライターと取材の仕事、それから自分の資産になるサイトの構築で生活する未来です。
月収200万円稼いでいた先輩であり私の仮想ライバルでもあったライターさんの隣に並んだとき、この先どうしようってモヤモヤし始めました。もちろん実力でそのライターさんに並んだとは思えません。その収入を維持し続けている作業の継続力には頭が下がるばかり。でも思ったほど景色が変わらなかったのです。その世界は私には想像できないほど、単価が高くて崇高な文章を執筆している世界だと勝手に思い込んでいたから。
それで考えました。私はどうなりたいんだろう、どんな仕事がしたいんだろうって。するとまず頭に浮かんだのはブックライティングをしている私の姿。幸いなことに立て続けにブックライティングのお仕事をいただいて、1か月の半分ほどひとつの本に没頭していた時期がありました。そのときって大変だけど充実していたんです。資料ないかなあって、本屋さんにたびたび顔をだして、ぐるりと店内を一周して背表紙を眺めて、気に入った資料を買っておうちに帰る生活。取材で深くお話を聞いて、それをうまく組み立てて本にしていく過程。頭をすごく使うし、疲れるんだけど心が常に沸き立っていたのです。
インタビューの仕事も同じ。インタビュー前に調べられる情報はみんなリサーチして、ノートに書き込んで、質問させていただくとき、私はとってもわくわくしています。
こんな仕事だけを毎日できるようになったらなあと夢見ています。そのためにはまだまだ私の実力が足りない。このブログを読んだらわかりますよね。表現力がない。もっともっと読みやすくて、でもぐっと心にしみる文章が書けるように精進あるのみです。