日 刊 こ ゆ き
お仕事のこと、家族のこと
ライターのお仕事

ライターがボーナスステージでプレイし続けるためには

こんばんは、こゆきです。ウェブライターになってから7年。求められる記事は目まぐるしく変化していきました。でも、ずっと感じているのは「ウェブライターが必要とされていること」です。でも全てのライターがボーナスステージでプレイし続けられているかというとそうでもなく、ボーナスステージが継続できずに諦めてしまう方もいると思います。そこで、今回は私が感じるボーナスステージの継続方法について、完全主観、ソースなしでお届けします。もう一度言います。完全なる主観です。

7年続く私のボーナスステージ

ライターにとっては、常に仕事が溢れているボーナスステージが続いています。私がライターになってからずっとボーナスステージ。これは私の体感の話であり、実際のライターへの発注額やライターの総数は確認しておりません。私は組織に属したことがない完全フリーのライターなので、大局的なものの見方はできません。あくまでも、ウェブライター業界にしがみつき続けている、一個人の感想だと思ってください。

私が、ライター稼業をスタートしてからずっと「仕事がなくて困る」という状態はありませんでした。求められるジャンルや記事の長さ、構成などは年々変化していますが、ライター需要自体に大きな変化はないように思えます。ランサーズやクラウドワークスには、価格のばらつきはあるものの、常に仕事募集が多数掲載されています。

ウェブライターは決して歓迎されている仕事ではない

ただし、ウェブライターが書く記事が、多くの人々に求められているかというとそうではありません。20年近く前の古き良きインターネットを知る層にとって、ウェブライターは憎たらしい存在でしょう。

個人が作った、1つの分野・趣味などに特化した非常に興味深いサイトがGoogleの表層にあがることが少なくなり、企業主導による商業ライターが執筆した記事が、上位に表示されるようになったからです。

その時代を知る人たちからすれば、ウェブライターやそれを重用する企業の存在は「インターネットのゴミを作る極悪人」。私自身、執筆した記事を「ゴミ記事」と言われたことがありますし、「書いているやつはバカだ」と叩かれたこともあります。

それでも、私はウェブライター業界で生き残り、今でもお仕事をいただけている状態です。子ども2人を抱えなんとか都内で暮らしています。

ゴミ記事ライターが生き残っている理由

なぜ、「ゴミ記事」と言われる記事を書いている私が、生き残れてきたのか、というとボーナスステージが終わらないように、変化に柔軟に対応してきたからだと思います。

キーワド散りばめ&被リンク時代

私がライターを始めた頃は1000文字前後の記事が求められていました。メインのキーワードが1つを記事の中に何個も散りばめれば上位に表示されるとされていた時代です。その当時は被リンクが大きな影響を持っていましたので、記事の質よりも、被リンクの量などがGoogle上位表示に求められていたように感じます。私は、キーワードをなるだけ多用しながら、正しく読みやすい文章を書くことに徹していました。人のサイトを見て文体や構成が似てしまうのが嫌ですし、見る時間が勿体無いので、一次ソースや自分の経験をもとに記事を書いていました。

しかし、中には自動文章作成ツールで作成した、キーワードが羅列されたほとんど意味をなさない文章を納品するライター、またそのツールを使った記事だけで構成されたサイトを公開しているアフィリエイターが存在しました。

コピペ記事駆逐時代

それから時が流れて、キーワードの数だけでなく文章の質、長さなども重視されるようになりました。内容のオリジナリティも求められてきます。当時は今よりもはるかに多くのコピペ記事が存在しており、Googleトップ表示はコピペ記事のオンパレード、どのサイトを開いても似たような記事ばかりが表示されていました。ですが、Googleはコピペ記事を厳しく評価するようになり、どんどん類似の記事が減少してきました。

私が書いていた記事は、他のサイトを一切参考にしていなかったため、「類似率が非常に低い、見たことがない数字だ」と言われて多用されました。

YMYLを足がかりに権威性が求められる時代に

どんどん時代は変化して、今は「YMYL」、つまり医療や法律、お金などの分野では、権威性が重要視されるようになりました。これらの分野は、読者の資産や人生に与える影響が大きいことから、有資格者や権威ある機関が執筆した記事が尊重されるようになったのです。

今の時代、コピペを量産するライターや自動文章作成ツールで稼いでいたライターはほとんど生き残っていないでしょう。彼らのボーナスステージは一瞬で終了してしまいました。でも、求められることを察知して変化し続けていたライターは現役です。

Google検索アルゴリズムが求めるもの

では、これからGoogleは何を目指してくのでしょうか。

私は毎日のようにGoogleの意図を考えています。分析スキルもデータも持っていませんが、大手クライアントからの要望の変化、検索で上位に表示される記事の変遷から読み取れるGoogleのアルゴリズムの変化を逃さないように毎日必死です。

で、私はどう考えているのかというと、結局Googleは今も昔も「読者のためになる記事」を求めているだけなのです。あくまで私見です。底辺ライターが世迷いごとを言っていると考えてください。

Googleとのイタチごっこ

私がライターになる前は、ひたすら無数のキーワードが並んでいるなんの役にも立たないサイトが上位表示されることもありました。しかし、検索アルゴリズムの変化によりそれらは駆逐されました。すると、キーワードを散りばめた日本語がおかしい文章が台頭しました。これも駆逐されます。良質なコンテンツを上位表示させたいGoogleと検索上位表示を狙う業者や個人のいたちごっこです。

でもこのイタチごっこは、読者さんにとっては悪いことではありません。少しずつではありますが、上位表示されるコンテンツは淘汰されてきました。医療分野では、検索トップ20はほぼ公的機関や医療機関の記事で埋め尽くされています。法律関係も、法律事務所のコラムなどがひしめいている状態です。

イタチにならなければ漂流船

古き良き時代にはほど遠いでしょう。残念なことに、あの頃のようなインターネットは2度と戻ってこないと思います。インターネットに流れるお金が増え続ける中、利益を求めて企業や個人が流入するのは当然のこと。上位表示を狙って、日夜イタチごっこが繰り返されているわけですから、イタチにならなければGoogleに存在すら認知されずにインターネット海の漂流船になってしまいます。

だからと言って、コンテンツの質が低下し続けるかというとそうではないと思います。少なくともYMYLと呼ばれる分野では、数年前と比較すれば一目瞭然、質が高いコンテンツが増加しているのは確かです。

ライターとして求められ続けるために

私は常に読者さんのためになる記事、正しくてわかりやすい記事を書くことに注力しています。私だったら読みたい記事、家族や友達が読んで、得るものがある記事になるように心がけ、情報収集に徹する。これはずっと変わらないことです。

変化に身を任せながらもこの信念は変化していません。Googleに好まれる、構成やタイトルのつけ方などはどんどん変わっていきます。それらに柔軟に対応しながら、ずっと生き続けていければいいなと思っています。子どもたちが大学を卒業するまで一人で稼ぎ続けられるよう、ボーナスタイムを継続し続けるつもりです。

これからは、自分自身が専門家になること、有資格者や専門家に認めてもらえる文章が書けることなどがさらに求められれてくると思いますので、インプットも増やしています。どうか来年の今頃もライターでいられますように。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ちなみに、私の仕事の99.99999%は無記名記事。大手メディアに掲載される記事は、Google検索アルゴリズムとのイタチごっことはあまり関係がありません。全く関係ないわけではありませんが、戦い方が異なります。

私がお話ししているのは、私の主戦場である無記名記事の世界のお話しですのでご了承ください。